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利益出ているはずなのに、毎月厳しい!
会社を設立すると、飛ぶようにお金が出ていきます。一つ一つの仕事は利益が出ているのに、通帳の残高はいつもギリギリということも。。。
黒字倒産に注意なさってください。利益が出たからその金額と同額だけ手元資金が残るのではないのです。利益が現金預金以外の売掛金や固定資産などの資産に姿を変えている場合も多く、これは貸借対照表を分析していくとわかるのです。
黒字倒産とは、損益面としては利益が出ているのに、通帳の残高がゼロになってしまい、業者さんへの支払いができなくてつぶれてしまう状態となります。
たとえば、以前は業者さんへの支払いを手形で行っていました。手形とは、支払日に一旦相手に手形を渡します。その手形には資金化可能日がかいてあり、その日までに銀行に手形を持ち込んで手続きを依頼すると、資金化可能日に入金されるといったものでした。この資金化可能日にその会社の口座に残高がなくて支払えない状態を「手形の不渡り」といったりしていました。不渡りを2回すると銀行取引が停止され、実質的に倒産という流れになってしまいました。
今はファクタリングなど別の手段で代用されているようですが。
その他、黒字であるものの、借入金の返済額が大きく、キャッシュがなくなってしまうということもございます。返済額は損益計算上は経費にはなりませんが、お金は出ていくものですので、黒字でも資金繰りが行き詰ってしまうと言うことがあるのですね。これは非常に注意しておきたいところですね。
ここでさらに余談ですが、経費には2種類ございます。
ひとつめは人件費や外注費、労務費など労働を提供してもらったことに対する経費
もう一つはモノなどを購入した時の経費となります。
ひとつめの人件費・外注費、労務費はその人の生活費といった側面もありますので、毎月遅れずに払う必要があります。支払のタイミングを遅らせるといった交渉は難しいです。
他方、モノを購入した時の経費は、交渉次第で支払のタイミングを動かすことがしやすいです。もちろん、早め早めに払えば喜ばれます。価格交渉と入金の時期の交渉は同時に行うと交渉がしやすいです。
黒字倒産になりやすい業種の代表例は、建設業です。
建設業は、外注さんには毎月支払いますが、入金は工事が完了してから4か月後など、支払いと入金に時間差があります。入金を待っている間に行き詰ってしまうというケースがおおいです。
建設業が銀行から借り入れしていることがおおいのはこのためです。
数カ月にわたる工事を受注する場合には、外注費や労務費・人件費の部分は毎月入金してもらうなど、入金条件を交渉なさってください。
その他の業種としては、売掛金が多い業種、在庫が多い業種となります。
在庫が多い業種としてはアパレルなどモノを売っている業種が挙げられます。アパレルの場合には在庫を管理を丁寧に行い、在庫を極力減らすという対策が挙げられます。売掛金が多い場合の例ですが、もし税引き後の利益が500万円出たとしても、売掛金が前期末に比較して600万円増加しているような場合には、他の要素を考えなければ現金預金は100万円のマイナスになるのです。急成長、急拡大している会社こそ、売掛金も急激に増えるので黒字倒産に注意しなくてはなりませんね。こういったキャッシュフローの考え方を税理士や会計士に相談して、運転資金の必要額に関しても考えていきたいものです。
ここで資金繰りが苦しくなりやすい社長の特徴をお伝えいたします。
上場企業の役員の方の中にも勘違いしている人がいるようなのですが、自分のお金と会社のお金は別のものです。
会社のお金は自分のお金ではありません。「予算があるからいいじゃない」「利益出ているからいいじゃない」などといって、会社のお金で飲み食いしているとすぐに資金繰りは苦しくなります。
また会社を銀行だと勘違いして、仮払いを繰り返す人もいます。気が付くと仮払い残高100万円など。会社のお金はむやみに引き出してはいけません。期末に返せないほど仮払いの残高が膨らんでいるということにもなりかねません。
会社のお金であまりに高額なものを買うのは危険です。よく車を買ってしまう社長さんも多いのですが、余計なものを買うと途端に資金繰りが苦しくなります。
「経費になるー♪」とかいって喜んでジャブジャブお金を使う人がいますが、それは勘違いです。事業と関係がないものは経費とはなりませんし、事業と関係があったとしてもなくてもよいものを購入すると、資金繰りが苦しくなります。
次はキャッシュフローをイメージできていない社長さんです。
キャッシュフローが苦しいということは、その商売を行っていく上での構造的な問題ですので、そこに気づいていないということは致命的です。
社長自身が問題に気付いて、解決していってください。
売掛金はコツコツと回収していってください。回収が甘くなると、トータルではかなりのお金が貸倒れてしまうかもしれません。5万円でも10万円でもきちんとこまめに未払の連絡を入れたいところです(ストレスのたまる作業ではありますが)。そうしているうちにあの会社には早く払おうということになってくるかと思います。
※支払を渋られ過ぎたときは、感情的には助けたいですが、自社のためには、早めに手を切った方が得策という面もあります。
最後は事業を拡大している場合です。
事業を縮小している場合には、売掛金がどんどん回収できるので、お金が余る傾向にあります。一方事業を拡大している場合には、買掛金などをどんどん払っていく、お金が減っていく傾向にあります。
事業を拡大しているときこそ、キャッシュフローにご留意ください。成長企業こそ、黒字倒産に注意が必要ですね。
このページでは利益が出ているのに資金繰りが苦しくなる黒字倒産についてご紹介しました。
損益も大事ですがキャッシュはさらに大切です。
毎月試算表を作っていくとお金がない理由がわかることもありますので、毎月コツコツと帳簿を作成するようになさってください。
銀行からお金を借りたり、取引先との交渉は資金繰りが苦しくなってからでは遅いです。早め早めにケアしていってください。
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