株式会社は一人でも作ることができる！

1人会社の1番のメリット、強みは意思決定スピードが早いことにあると言えるでしょう。反対にデメリット、弱みは相談できる相手が隣にいないことでしょう。

ここからは私の個人的な意見がかなり入っているのですが、1人会社として最初にスタートを切られたケースの方がうまくいく確率は高いのではないかと思います。1人であることで人に気を使わずに資金を投資できますし、誰かを頼ることができないという状況が経営者の精神力を強くするのではないかと思っております。

共同で会社を作ろうという話が出てくることもあるかもしれません。それはそれで素晴らしいことなのです。役員が複数名いることで1人よりも多くの知恵が出てくることで、有利な側面もあるためです。

しかし、人によっては、自分1人で起業して経営した方が、より力を発揮できると言う方もいらっしゃると思います。今の時代は株式会社でも合同会社でも、会社を1人で作ることができるわけですから、あえて自分1名の一人会社を作って事業に挑戦してみると言うのも選択肢としてアリではないかと思います。その上で、ご自身が人を雇用すると言う形で仲間を増やしていっても良いわけですから。

このあたりは本当にその方の考え方次第なのですが。

自分が社長で他に役員はいない、つまりは1人会社（役員は1人の意味）を設立するとなったら、税理士（会計事務所）選びでは、やはり1人会社を多く顧問先に持つ事務所がおすすめです。我々の税理士事務所がそうであるから、そう言っているのではなく、他の税理士事務所に会社設立や税務手続をお願いする場合でも、この点は意識してくださればと思います。

やはり、多くの役員がいる会社と、社長１名の会社では少し節税への考え方が異なったりするのです。

多くの役員がいると1人の役員の自宅を借り上げ社宅として節税するスキームなどを使うと、その役員だけが得することになりかねないので、そういったスキームを避けることがあります。領収書も、本来的には経費（損金）になりそうなものでも、他の共同経営している役員に悪いからということで敢えて経費に落とさない役員さんもいるのです。そういった感覚自体は役員が多いので仕方ないのかもしれませんが、そういった顧問先が多い税理士事務所は、根本的な税務への考え方が、やはり複数役員会社向けのものと成ってしまっている可能性があります。

ただ、そういった規模がおそらくあるであろう顧問先を得意とする税理士事務所よりは、普段から1人会社も顧問先として多く持っている税理士事務所の方が、1人会社だからこそ行える節税に詳しい可能性があるのです。

私自身も最初は1名で開業して、従業員もいませんでした。だからこそわかるのですが、色々なところに顔を出して、先輩の経営者の方々のお話をおうかがいすることはとても貴重な機会でした。そこでご教示いただいたことがそのまま経営に生きることもございました。

ご自身1人だけが役員の会社を作られた場合には、是非色々なところに出掛けてみて、他の経営者の方々の経験談など、聞いてみてくださいね。そうすると、1人会社のデメリットである「相談相手がいない」という問題を解決できるのではないかと思います。

こちらのページを最後までご覧くださり、誠にありがとうございました。起業をこれからされる、または最近起業された皆様の事業をうまくいくことを願っております。たまたまこちらのページをご覧くださっただけのご縁かもしれませんが、それでもお読みいただくのは大変嬉しいことですし、是非ご成功していただきたいと思っております。