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会社設立して起業したときの挨拶状のマナー、書き方、いつ送るかというタイミング、文例に関して専門家が解説!
会社設立時の挨拶状は、事業を応援してくれる人を増やす意味でもとても重要です。会社設立を応援してくれる人たちには、日頃の感謝の想いもお伝えしたいものです。
会社設立(起業・開業)とする際には、日頃よりお世話になっている方々に挨拶状(案内状)を書いて送るのが一般的です。
挨拶状を送ることで、相手の方に開業したことを認知してもらえますし、会社の想いを伝えることでその後の円滑な人間関係にも結び付きます。開業のご挨拶は、会社設立後に最初に訪れる最高の営業のチャンスと表現することもできるでしょう。
それだけに、挨拶状のマナーや挨拶文の書き方、いつ送るかという送付のタイミングに関しては気を使いたいところです。
こちらのページでは、それらの事項に関して解説し、複数の挨拶文の文例もご紹介したいと思います。挨拶状は絶対に手を抜かないようにしたいところです。
なお、新規に独立するのではなく、既に独立をされていた方が法人成り(法人化)した場合であっても、やはり挨拶状は送付した方が無難でしょう。法人成りの挨拶も行うのが一般的なマナーとなっており、そのあたりには敏感な取引先の方、ビジネスパートナーの方々もいらっしゃると思いますので。
会社設立の際の挨拶状の送り方、挨拶文の書き方のマナーに関して説明します。マナー違反をしてしまうと、せっかくの挨拶状が逆効果となってしまうこともあるので十分な注意が必要です。
まず、これは大丈夫だと思いますが、挨拶状は郵送で送付しましょう。メールなどで簡単に済ませるケースもありますが、人によってはメールやSNSで送ることで反対に怒りをかってしまうことになるでしょう。
続いて、はがき形式ではなく、できる限りは封筒に入れて送付しましょう。はがきですとコストが安く済むのですが、会社設立・開業の挨拶はとても重要なものです。はがきで送ると、相手の方が「軽視された」と思ってしまうことがありますので、コストがかかっても封筒に挨拶状を入れてで送ることをお勧めいたします。
相手の宛名にも注意が必要です。
「会社名+御中」だけで送るのではなくきちんと、「代表取締役社長 〇〇様」といったように相手の方の役職・氏名も記載して送付しましょう。間違っても氏名の漢字などを誤らないようにしましょう。
住所も正確に間違いのないように入れます。万が一にも、間違った住所に送ってしまうと、信用を大きく落とすことになってしまいます。
挨拶文の書き方に関しては、頭語(拝啓・謹啓)と結語(敬具・謹白)から書き始めます。続いて、時候の挨拶は忘れずに入れましょう。気の知れた間柄であっても、設立の挨拶は、かしこまった書き方をしておくと無難です。
挨拶文の主文の内容では、会社設立、開業をした旨を報告するとともに、相手の方への日頃からの感謝の意を伝えることが非常に重要です。これがあるのとないのとでは、印象ががらっと変わってくることでしょう。
ないお、句読点はマナー違反と見る向きもありますので、使用しない方が無難です。
最後に、日付や自社の住所、電話番号、ファックス番号、メールアドレス、会社名、代表者名(役員の連名でもOK)も忘れないようにしましょう。ちなみに、日付に関しては、一般的には元号で記載することが多いです。
このあたりの挨拶文のマナーに関しては、挨拶状を業者に外注した場合にはチェックをしてくれることが多いですが、自社で印刷して作成する場合には、ミスが出ることがあるので十分にご注意くださればと存じます。
会社設立時の挨拶状には、マナーもありますので、そこはしっかりとおさえておきたいところです。なお、直筆かプリンタ(複合機)での印刷かという点に関しては現在はどちらでも大丈夫かと思います。もちろん直筆であれば、より強い印象を残すことはできるでしょう。
送付するタイミングも非常に重要です。
会社設立、開業の挨拶状をいつ送ればよいのか、そのタイミングに関してです。まず、設立前(開業前)か設立後(開業後)かと言うと、これは必ず設立前(開業前)に送りたいものです。
この点に関しては、できるだけ早い方が良く、可能な限りは会社設立日(個人事業では開業日)の1か月前、遅くとも2週間前には到着するようにしておきたいところです。特に法人成り(法人化)の場合は、法人格に変更になるために、既存のお取引先様との契約締結のやり直しなどもあるので、早めに行いましょう。
会社設立前(開業前)に連絡をもらえることで、お祝いをする側の人も余裕を持って、お祝いのお花の準備ができたりするものです。
挨拶状のタイミングは重要ですので、くれぐれも遅くならないようにご注意くださいませ。
謹啓 〇〇の候、貴社ますます清栄の段 心よりお慶び申し上げます
平素は格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます
かねてより準備を進めてまいりましたがこの度下記のとおり会社設立をする運びとなりました
これも皆様のご支援ご高配の賜物と感謝しております
皆様のご期待にこたえられるよう社員一同日々精進して参ります
何卒今後とも変わらずご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
甚だ略儀とはなりますが 書中をもちましてご挨拶申し上げます
謹白
〇〇年〇〇月吉日
株式会社○○(合同会社○○/一般社団法人〇〇)
代表取締役(代表社員/代表理事) 〇〇〇〇
記
新会社 株式会社○○(合同会社○○/一般社団法人〇〇)
所在地 ○○〇〇〇〇〇〇
電話番号 ○○〇〇〇〇〇〇
FAX ○○〇〇〇〇〇〇
メールアドレス(書かないケースもある) ○○〇〇〇〇〇〇
拝啓 〇〇の候、貴社ますます清栄のこと 心よりお慶び申し上げます
平素より格別のお引き立てを賜り厚く御礼申し上げます
かねてより準備を進めてまいりましたが 業務の効率化のため販売部門を分離し下記のとおり新会社を発足させる運びとなりました
これも皆様のご支援ご高配の賜物と感謝しております
皆様にご満足していただけますような社員一同なお一層の努力をして参る所存でございます
何卒 従前にも増してご指導ご鞭撻を賜りますようお願い申し上げます
まずは略儀ながら書中をもちましてご挨拶申し上げます
敬具
〇〇年〇〇月吉日
株式会社○○(合同会社○○/一般社団法人〇〇)
代表取締役(代表社員/代表理事) 〇〇〇〇
記
新会社 株式会社○○(合同会社○○/一般社団法人〇〇)
所在地 ○○〇〇〇〇〇〇
電話番号 ○○〇〇〇〇〇〇
FAX ○○〇〇〇〇〇〇
メールアドレス(書かないケースもある) ○○〇〇〇〇〇〇
挨拶状を送りましたら、可能な限り、また先方のご迷惑にならない限りは、できる限りは挨拶回りをしに行った方が良いでしょう。
そこで、改めて事業内容のご説明などをしましょう。挨拶文では伝えきれなかった詳しい業務内容や感謝の意もお伝えできるはずです。仕事につながる可能性も出てきますし、何より、わざわざ足を運んでくれたと言うことに対して、相手の方も喜んでくれることでしょう。仕事をもらうために向かうというのではなく、あくまでも感謝の意を伝えることで相手の方にも喜んでもらうというスタンスが重要です。
前職が同業種の場合にも、退職した前の職場に行くことで、その後に良好な協力関係が築けることもありますね。
挨拶状を送りますと、会社設立当日には、お祝いのお花などが送られてくると思います。この時にも、きちんとマナーにのっとった行動が重要になります。
お花等が届いたら、その喜びを伝えること、そのお花のどんなところが気に入ったかなどをしっかりと伝えることが大切です。届いてから3日も4日も経過してからお礼の連絡を入れるのは遅すぎますし、マナー違反となりますので、できる限り早くお礼の電話は入れたいところです。お礼の連絡のタイミングとしては、到着の当日もしくは翌日が良いでしょう。
挨拶状や、お祝いに対するお礼の仕方をしっかりとすることで、事業を応援してくれる方はグッと増えるはずです。しっかりと良い印象を残したいものですね。
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